【11月24日 AFP】(11月25日一部更新)アフガニスタンの首都カブール(Kabul)の西25キロにあるパグマン(Paghman)で24日、イスラム原理主義勢力タリバン(Taliban)戦闘員による自爆攻撃があり、子ども3人とイタリア技術兵1人を含む8人が死亡、イタリア人3人と子ども5人を含むアフガニスタン人9人が負傷した。イタリア、アフガニスタン各当局が明らかにした。

 欧米が支援するアフガニスタン政府に対する攻撃を繰り広げているタリバンが犯行声明を発表した。今年に入って同国での自爆攻撃は130件を超える。

 現地の警察は、犠牲者のうち3人は子どもで、イタリア兵を除く残りの4人は行楽地でもある現場の露店で働いていたとみられる。

 犠牲になった父子は爆発後、兵士の銃撃で亡くなったという人もいる。ある遺族は「あのブタどもが彼を殺した」と怒りをあらわにしたが、警察当局は発砲は一切行われていないとしてこの遺族の見方を否定し、小さな鉄の玉を示して遺体の銃創のような傷は爆弾に仕込まれていたボールベアリングのせいだと述べた。

 北大西洋条約機構(NATO)主導の国際治安支援部隊(International Security Assistance ForceISAF)イタリア部隊の広報官は、亡くなったイタリア技術兵は35歳ぐらいで、ヘリコプターで病院に搬送中に死亡したと述べた。この他に技術兵2人と兵士1人が軽傷を負ったという。

 37か国が参加するISAFにイタリアは約2390人を派遣している。ISAFは米軍主導の部隊とともにタリバンなどの武装勢力の掃討作戦を行い国内の治安維持に当たっている。(c)AFP/ Sardar Ahmad