【9月5日 AFP】アフガニスタンの治安部隊は4日未明、南部ガズニ州(Ghazni)で前政権のイスラム原理主義組織タリバン(Taliban)の掃討作戦を展開し、7月に発生した韓国人ボランティアグループ拉致事件の主犯格とみられる幹部1人を含む16人を殺害した。同国政府当局が同日、明らかにした。

 掃討作戦が行われたのは、拉致現場となったガズニ州のカラバグ(Qarabagh)地区。首都カブール(Kabul)の南方180キロに位置する。

 ガズニ州警察、および内務省報道官はAFPに対し、死亡したタリバンのメンバーの中に拉致事件の主犯格とみられるMullah Mateenが含まれると語った。

 ただし、アフガニスタン治安部隊を支援する米国主導の多国籍軍は声明で、「カラバグ地区を移動中、潜伏していた武装グループから襲撃を受けたため応戦し、数時間にわたる交戦でタリバン兵数人が死亡した」としか明らかにしていない。(c)AFP/Mohammad Yaqob