【9月3日 AFP】イスラム教スンニ派武装グループ「ファタハ・イスラム(Fatah al-Islam)」の戦闘員がレバノン北部のナハル・アルバレド(Nahr al-Bared)パレスチナ難民キャンプに立てこもっていた事件で、レバノン軍は2日、同キャンプを完全制圧した。

 軍関係者らによると、レバノン軍は、3か月に及んだ戦闘の終結にむけ、夜明け前に激しい攻撃をしかけ、武装グループの戦闘員37人が死亡した。また、近隣の村では逃亡した戦闘員の捜索が行われ、屋根や貯水槽に潜んでいた15人が拘束された。

 レバノン北部の都市トリポリ(Tripoli)に近い同キャンプでは、5月20日から続いた戦闘で、兵士158人を含む少なくとも220人が死亡した。

 一方で、同武装グループの指導者であるShaker al-Abssiは死亡者および拘束者の中には含まれておらず、逃亡したとみられている。だが、Shaker al-Abssiについてはこれまでにも死亡説や逃亡説が流布したため、確認がとれていないという。(c)AFP/Nayla Razzouk