【8月29日 AFP】イスラム原理主義組織タリバン(Taliban)がアフガニスタンで身柄を拘束している韓国人人質19人を数日以内に解放すると発表したことを受け、29日、韓国全土に安どのため息が広がった。7月19日の拉致以来、41日目でようやく事件は収束を迎えた。

 28日遅く、韓国政府の交渉団とタリバンが人質解放に合意したというニュースが舞い込むと、人質となっている韓国人ボランティアグループの家族は安どの涙を流し、抱き合って喜びを分かち合った。また韓国全土にも喜びの渦が広がった。

 ただし、人質やその家族に広く同情が示された一方で、外務省の勧告を無視してアフガニスタンで無謀なボランティア活動を行ったことに対する批判もある。

 2006年8月、アフガニスタン政府は暴動の発生を懸念し、「平和の祭典」を訪れていた福音主義キリスト教徒の韓国人約1500人を国外追放した。

 Korea World Missions Associationによると、福音主義キリスト教徒の韓国人は世界173か国で1万6600人が活動を行っており、米国に次いで2番目に多い。(c)AFP/Park Chan-Kyong