【7月28日 AFP】(写真追加)27日にパキスタンの首都イスラマバード(Islamabad)の「赤いモスク(Red Mosque)」付近のマーケットで起きた自爆攻撃を受け、パキスタンでは新たな攻撃を警戒し警備が強化されている。

 内務省報道官のJaved Cheema准将は、AFPに対して警備が強化され、合同捜査チームが招集されたと述べた。

 自爆事件は27日、イスラム神学生による立てこもり事件のあった旧支配勢力タリバン(Taliban)派の「赤いモスク」付近のマーケットで発生し、14人が死亡した。モスクは27日に再開されたものの、神学生たちが、収監中の聖職者による礼拝を求めてモスクを再び占拠。その神学生たちを取り締まるため展開していた治安当局者が狙われた。

 匿名を条件にAFPの取材に応じた治安当局高官によると、犯人は当初、モスクで自爆しようとしたが警備が厳しかったことから計画を変更し、警官隊が集まった機会を捉えて自爆したと見られている。この高官によれば新たな自爆攻撃が起きる可能性もあるという。

 一方、捜査当局は買い物客などで混雑していた市場を犯人がどうやって攻撃することが出来たのかなどについて捜査を進めている。

 今月10日に治安部隊がモスクに強行突入してから、報復と見られる攻撃が相次いでおり、この自爆攻撃で13件となった。(c)AFP