【7月10日 AFP】パキスタンの首都イスラマバード(Islamabad)の「赤いモスク(Red Mosque)」に武装した急進派神学生らが立てこもっている事件で、パキスタン治安当局は10日朝から総攻撃により、建物内で人質にされていた女性27人、子ども3人を救出したと軍報道官が明らかにした。治安部隊の強行突入で、武装神学生ら約50人が投降した一方で、40人あまりの犠牲者が出てた。

 救出された30人の中には、同モスクの最高指導者アブドル・アジズ(Abdul Aziz)師の妻と娘も含まれるという。アジズ師は4日、女性用のブルカを着用、女装してモスクから逃走しようとしたところを逮捕されている。アジズ師の妻は、モスクに併設された女子学生用のイスラム神学校「ジャミア・ハフサ(Jamia Hafsa)」の校長を務める。アジズ氏の弟で扇動的指導者のアブドル・ラシド・ガジ(Abdul Rashid Ghazi)師は依然、立てこもりを続けている。(c)AFP