【7月4日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)でイスラム系武装勢力に拉致されていた英国放送協会(BBC)のアラン・ジョンストン(Alan Johnston)記者(45)が4日、イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)の仲介により、4か月ぶりにガザ市(Gaza City)で解放された。

 イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)は「ジョンストン記者を誘拐した武装勢力『Army of Islam』と交渉した結果、同記者の身柄を保護した。同氏の健康状態は良好だという」とする声明を発表した。

 現地のAFP記者によると、解放されたジョンストン記者はTシャツとジーンズ姿で、ハマスのイスマイル・ハニヤ(Ismail Haniya)元パレスチナ自治政府首相とともに首相府前に姿を現した。

 BBCのSayed Abu Samallahガザ支局長によると、ジョンソン記者の身柄は、現在、同局が保護しており、同記者の健康状態は良好だという。

 欧米系記者として最後までガザ地区に滞在して取材活動を続けていたジョンストン記者は、3月12日に現地のBBC事務所からの帰宅途上でイスラム系武装勢力「Army of Islam」に拉致された。同勢力は、「救出を試みた場合は、記者を殺害する」と脅迫していた。(c)AFP