【6月25日 AFP】国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)のナンバー2、アイマン・ザワヒリ(Ayman al-Zawahiri)容疑者が、パレスチナのイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)によるガザ地区(Gaza Strip)制圧に支持を表明する映像が25日、インターネット上に投稿された。ザワヒリ容疑者は声明の中で、ハマス支配に対するいかなる攻撃も許さないと警告した。

  アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者の右腕といわれるザワヒリ容疑者の映像は、同組織が声明発表に頻繁に使用するインターネットのサイトに登場。10日前に敵対するパレスチナ解放機構(PLO)主流派で、マフムード・アッバス(Mahmud Abbas)自治政府議長が率いるファタハ(Fatah)をガザ地区から追放し、同地区を制圧したハマスに支持を表明し、「今日、われわれはハマスも含めて、パレスチナにおけるムジャヒディン(聖戦の戦士)たちを支持しなければならない。ハマスの指導層は過ちも犯したが」と述べた。過去にザワヒリ容疑者は、パレスチナ自治区の政治プロセスにハマスが加わったことを批判していた。

 また「世界のすべてのムジャヒディンと団結し、エジプト人やサウジアラビア人が加わろうとしている攻撃に備えよう」と呼びかけた。(c)AFP