【ワシントンD.C./米国 18日 AFP】世界数か国で17日、2003年のイラク開戦から4年目を迎えるにあたり、イラク戦争に反対する大規模な反戦デモが開催された。

 米国でも、反戦・人権団体で組織される「インターナショナルANSWER連合(Act Now to Stop War and End Racism、ANSWER)」が主催するデモ行進がワシントンD.C.で開催され、米国内各地から集まった参加者たちはイラクからの軍撤退を求めるプラカードを掲げ、国防総省(Pentagon)へ向けて練り歩いた。

 参加者たちは、3200人以上の米軍兵士や数十万人のイラク人が死亡した争いについて、国防総省高官を激しく追及した。

 一方で、革製の黒いジャケッを着たベトナム戦争の退役軍人らとその家族は、反戦派らがデモを繰り広げる近くで「反戦主義反対」のデモを開催。このようないわゆる「主戦派」らは「USA」と叫びながら反戦を唱えるプラカードなどを引き裂き、唾を吐きかけるなどして、ANSWERへ対抗の意をあらわにした。

 ワシントンD.C.警察ではデモへ参加者した人数は公表していないが、AFPの記者によると、行進には数万人が参加したもよう。

 なお、ロサンゼルス(Los Angeles)やサンフランシスコ(San Francisco)でも、デモの開催が予定されている。

 写真は同日、国防総省に到着する反戦デモの一団。(c)AFP/Nicholas KAMM