【9月23日 AFP】女子テニス、東レ・パンパシフィック・オープン(Toray Pan Pacific Open 2013)は22日、シングルス1回戦が行われ、米国のヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams)は6-3、6-1でドイツのモナ・バートル(Mona Barthel)を下し、2回戦に進出した。

 ゴージャスな花柄のウエア、ピンク色の髪で登場した元世界ランク1位のヴィーナスがかつての強さを垣間見せ、バートルを一蹴した。

 今や世界ランク62位と、脅威を失った33歳のヴィーナスだが、同34位のバートル相手に十分すぎる爆発力を見せつけ、わずか63分間で初戦を突破した。

 四大大会(グランドスラム)通算7度の優勝を誇るヴィーナスは、2011年に自己免疫疾患のシェーグレン症候群を患って以来、苦しいキャリアを過ごしている。また、2回戦の相手は大会第1シードのビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)とあって、勝ち残るためには厳しい試練が待ち受けている。アザレンカは、8日に閉幕した全米オープン(The US Open Tennis Championships 2013)ではセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)に敗れ準優勝となった。

 サンバイザーの上からきれいに編み上げた三つ編みをのぞかせ、ヴィーナスは強力なフォアハンドをベースラインぎりぎりに決めて第1セットを先取すると、第2セットは強烈なバックハンドを叩き込んで勝負を締めくくった。

 2020年夏季五輪の会場となるコートで試合を終えたヴィーナスは、観客に向かって丁寧にお辞儀をして勝利を喜んだ。(c)AFP