【8月27日 AFP】女子テニス元世界ランキング1位のジュスティーヌ・エナン(Justine Henin、ベルギー)が、引退から15か月を経て現役復帰するかもしれないと、ベルギーメディアが報じた。

 27歳のエナンは、エキシビションマッチに向けてトレーニングを再開したと伝えられており、今夏に現役復帰した同国のキム・クライシュテルス(Kim Clijsters)と同様に、エナンも復帰する可能性を複数紙が報じている。

 ベール・ラブニール(Vers l'Avenir)紙は「ジュジュ(JuJu、エナンの愛称)は1月に復帰すると決断したも同然」と報じているが、これに対しベルギーのテニス協会もエナン自身もコメントを拒否している。

 グランドスラム(4大大会)通算7勝のエナンは、現在は国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)とともに海外でチャリティー・キャンペーンを行っており、年末にはベルギーとドバイでエキシビションマッチで行うことが発表されている。

 エナンの元コーチで親友でもあるカルロス・ロドリゲス(Carlos Rodriguez)氏は「復帰を話している人は誰もいない。そのことについては話していない。本当に驚いている」とうわさを否定しているが、一方では「1年間プレーをしていないが、彼女は体調を整えるために週に2、3回はトレーニングを行っている」としている。

 また、ロドリゲス氏の夫人はベール・ラブニール紙に対し「何かが起こりそうだけど、わたしはそのことについて話す立場にない」と語っている。

 エナンが復帰する場合、世界反ドーピング規約に基づき、その3か月前に協会に連絡しなければならない。

 2008年5月に引退するまで、エナンは計117週世界ランキング1位の座に君臨していた。(c)AFP