【8月28日 AFP】全米オープンテニス(The US Open Tennis Championships 2009)の組み合わせが27日に発表され、男子シングルスではロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)とラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)の決勝が実現する可能性が残ったが、女子シングルスでは前回王者セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)とヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)の姉妹対決が決勝で実現することはなくなった。

■男子シングルス

 フェデラーとナダルは今夏まで4年間世界ランキングの1位と2位を独占していたが、現在はアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が世界ランク2位のため、今大会では2005年以来初めて両選手が同じブロックに入る可能性があった。

 1回戦で米大学王者のデビン・ブリットン(Devin Britton)と対戦するフェデラーと同じブロックには、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)とアンディ・ロディック(Andy Roddick、米国)が入った。

 フェデラーは、7月のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2009)決勝の第5セットでロディックと16-14の熱戦を演じ、史上最多となる通算15度目のグランドスラム制覇を果たしている。

 別ブロックでは、マレーとナダルの準決勝が見込まれており、1回戦でエルネスツ・ガルビス(Ernests Gulbis、ラトビア)と対戦するマレーは、3回戦ではビッグサーバーのイヴォ・カルロビッチ(Ivo Karlovic、クロアチア)と、準々決勝でファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)と対戦する可能性がある。

 ひざに不安を抱えるナダルは、1回戦でリシャール・ガスケ(Richard Gasquet、フランス)と対戦する。

■女子シングルス

 グランドスラム過去4大会で3度優勝し、通算11勝を挙げているセレーナだが、いまだにグランドスラム優勝経験がないディナラ・サフィナ(Dinara Safina、ロシア)に次いで世界ランキング2位のため、同大会では姉ヴィーナスと同組に入り、姉妹対決は準決勝で実現する見込みとなった。

 同じ米国のアレクサ・グラッチ(Alexa Glatch)との1回戦で開幕を迎えるセレーナは、3回戦ではシビル・バンマー(Sybille Bammer、オーストリア)と対戦する可能性が高く、準々決勝での対戦が見込まれる選手の中で最上位シードは大会第7シードのベラ・ズボナレワ(Vera Zvonareva、ロシア)となっている。

 ヴィーナスは4回戦で元世界ランキング1位のキム・クライシュテルス(Kim Clijsters、ベルギー)との対戦が見込まれ、準決勝の姉妹対決を実現するためには準々決勝で大会第8シードのビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)に勝利しなければならないかもしれない。

 結婚のため引退するも、2年間のブランクを経て復帰を果たしたクライシュテルスは、2回戦でマリオン・バルトリ(Marion Bartoli、フランス)との対戦が見込まれている。

 サフィナと同じブロックには、大会第6シードのスベトラナ・クズネツォワ(Svetlana Kuznetsova)、クズネツォワと3回戦で対戦する可能性があるマリア・シャラポワ(Maria Sharapova)、大会第4シードのエレナ・デメンティエワ(Elena Dementieva)ら、多くのロシア人選手が顔をそろえている。

 大会は31日に開幕を迎える。(c)AFP