【4月24日 AFP】北京五輪の競泳平泳ぎで2大会連続の2冠を果たした北島康介(Kosuke Kitajima)が、24日発行の朝日新聞(Asahi Shimbun)の朝刊紙上に掲載されたインタビューで、2012年のロンドン五輪出場を目指すことを示唆した。

 2008年の北京五輪以降、北島は通常の練習を行わず、2016年の夏季五輪開催を目指す東京(Tokyo)の招致活動への参加や、子供たちの指導を行なっていたため、引退するのではないかとささやかれていた。

 しかしながら掲載されたインタビューで北島は、近く米国で練習を再開すること、第2回ワールド・ベースボール・クラシック(2009 World Baseball Classic)で日本の連覇達成を見て触発されたことなどを明かした。

 北島は「自分が(日の丸を)つけているときはそこまで意識しなかったが、離れてみて少年のような気持ちでかっこいいと思った。日の丸をつけて戦いたい。戦っている姿をもう一度見たいと思われる人間になりたかった」と語っている。

 北島は、19日まで開催されていた第13回世界水泳選手権(13th FINA World Swimming Championships)の選考競技会、第85回日本選手権水泳競技大会(Japan Swim 2009)を欠場している。

 どの大会に向けて練習を積んで行くのか質問された北島は、「一番ドキドキと最高のパフォーマンスを求められるのは、五輪だけ。やり始めたら勝ちにこだわる。金メダルや世界記録の喜びは味わった。それ以上の喜びを味わうために自分を超えないといけない」と決意を語った。(c)AFP