【1月8日 AFP】2020年の夏季五輪開催を目指す東京、イスタンブール(Istanbul)、マドリード(Madrid)の招致委員会が7日、国際オリンピック委員会(International Olympic CommitteeIOC)に立候補ファイルを提出した。

 著名人を代表団に帯同させてスイスのローザンヌ(Lausanne)にあるIOC本部を訪れた各都市の招致委員会は、9月7日にアルゼンチンのブエノスアイレス(Buenos Aires)で行われる開催都市選考投票で委員から支持を集めるための立候補ファイルをIOCに手渡した。

 五輪開催が2011年の東日本大震災で傷ついた日本を癒す力を持つと強調して招致活動を行ってきた東京は、3位で落選した2016年の五輪招致活動から多くを学んだとしている。

 東京五輪招致委員会(Tokyo 2020 Bid Committee)の竹田恒和(Tsunekazu Takeda)理事長は、「東京、そして全国からの多大なご支援のおかげで立候補ファイルを提出し、招致活動の節目を迎えることができました。2016年夏季の五輪招致活動での教訓を生かし、今回の招致活動では前回の良いところを残しながら重要な部分を強化しました」とコメントしている。

「立候補ファイルの提出が済んだ今、東京はイノベーションと興奮が織り交ざった五輪開催計画の実現に向け、また一歩近づくことができました。2020年の東京五輪では、選手や観客、五輪・パラリンピック委員会の仲間とともに一生に一度の経験を提供する予定です」

 立候補ファイル提出を受けてIOCは、3月にクレイグ・リーディー(Craig Reedie)副会長を含むIOC評価委員会(IOC Evaluation Commission)が各候補地を訪問し、評価報告書を提出する。そして7月上旬には、各都市の招致委員会がIOC本部でプレゼンテーションを行う。(c)AFP