【10月30日 AFP】大麻所持事件で日本相撲協会を解雇された元幕内若ノ鵬(Wakanoho、20)=本名ガグロエフ・ソスラン(Soslan Gagloev)=が「解雇処分は重すぎる」として、同協会に力士としての地位確認を求めた仮処分申請で、東京地裁は30日、申し立てを却下した。

 裁判所側は、微量でも大麻を吸っていたという事実は、相撲力士としての基本的な価値観を破るものだと指摘した。あわせて元力士が起こした地位確認を求める本訴は継続中。

 元若ノ鵬は解雇されて以降、相撲界の「悪」の面を告発するとし、八百長や麻薬使用に関与したと認めてきた。大麻所持に関しては、初犯だったことから東京地検が不起訴(起訴猶予)としていた。一連の事件で相撲協会は、大麻の陽性反応が出たほかの力士2人も解雇処分としている。

 今回の事件への反応として、相撲における外国人力士の禁止を求め出した与党議員もいる。(c)AFP