【1月27日 AFP】2007年6月に時津風部屋の序の口力士だった斉藤俊(Takashi Saito)さんが他の力士との稽古中に倒れ急死した事件で、警察は近く斉藤さんが死亡する前日に暴行を加えた元時津風(Tokitsukaze)親方(本名、山本順一Junichi Yamamoto)と兄弟子3人の逮捕に踏み切る方針を固めた。

 警察は4人による暴行が斉藤さんの死因と判断し、2月上旬にも逮捕する予定でいると26日に読売新聞(Yomiuri Shimbun)が報じた。

 元親方は当時17歳だった斉藤さんの膝や頭をビール瓶で叩いたことや、3人の兄弟子が斉藤さんを殴打するのに野球のバットを使用したことを認めている。斉藤さんは厳しい稽古を理由に相撲部屋を何度も逃げ出したことがあった。

 これまで元親方は斉藤さんの死を事故と主張しているが、警察は刑事事件の可能性があるとして調査を進めていた。逮捕の予定について警察からのコメントは発表されていない。(c)AFP