【8月12日 AFP】陸上・女子棒高跳びの女王、エレーナ・イシンバエワ(Yelena Isinbayeva、ロシア)が11日、現在開催中の第14回世界陸上モスクワ大会(14th IAAF World Championships in Athletics Moscow)の後も現役を継続する可能性を示唆した。

  1980年代から90年代にかけて男子棒高跳びに大変革を起こしたウクライナのセルゲイ・ブブカ(Sergey Bubka)氏同様、現在31歳のイシンバエワは女子の同競技を変えた選手として知られている。

 これまでに五輪と世界陸上で2つずつの金メダルを獲得しているが、7月には、母国ロシアでの今大会を最後に引退することを表明していた。

 しかし11日に行われた予選で決勝進出を決めたイシンバエワは、引退の決心をつけることができていないと語った。

「私は双子座だから、まだ引退のことは考えていない。双子座の人は、簡単に考えを変えることがある」

 今大会で2008年北京五輪以来となる屋外での世界メジャータイトル獲得を目指すイシンバエワは、母国での応援が必要になると話す。

「どんなに応援をしてもらっても、最終的には自分で跳ばなければいけないんだけど」

 イシンバエワは、女子棒高跳びで世界記録5メートル06を保持しており、これまでに世界記録を通算28回更新している。(c)AFP