【12月1日 AFP】元陸上短距離選手のマリオン・ジョーンズ(Marion Jones、34歳)が、米国や欧州でバスケットボール選手として復帰するため、米女子プロバスケットボール協会(WNBA)のサンアントニオ・シルバー・スターズ(San Antonio Silver Stars)で練習を行っていることが分かった。

 ジョーンズは禁止薬物使用や小切手詐欺に関する偽証罪で禁固6月の実刑判決を受けたが、刑期を終えて2008年9月に出所していた。 

 ジョーンズは当初、禁止薬物を使用していないと証言していたが、2000年と2001年に連邦裁判所で運動能力向上剤の摂取を認めた。これにより、ジョーンズは2000年シドニー五輪で獲得した金メダル3個と銅メダル2個をはく奪されている。

 米ニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙に対し、ジョーンズはシルバー・スターズのコーチを務めるダン・ヒューズ(Dan Hughes)氏のアシスタントとともに10月から練習を練習していることを明かしている。また、ジョーンズは早期の欧州でのプレーと2010年のWNBAでのプレーを希望していることも明かした。

 ジョーンズは「もしバスケットボールをやろうと決めたら、面白い旅になると思います。それは私により大きな舞台から若い人たちへメッセージを届ける機会を与えてくれます。そして、私に2度目のチャンスを手にする機会を与えてくれます」と同紙に語っている。

 ジョーンズは、ノースカロライナ大学(University of North Carolina)在学中にバスケットボール部に所属し、1994年には先発ポイントガードとしてチームのNCAA女子バスケットボールトーナメント(NCAA Women's Basketball Tournament)制覇に貢献している。(c)AFP