【3月3日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のアレックス・ファーガソン監督(Alex Ferguson)は、5日に控えた欧州チャンピオンズリーグ2012-13(UEFA Champions League 2012-13)決勝トーナメント1回戦第2戦、レアル・マドリード(Real Madrid)戦のみならず、香川真司(Shinji Kagawa)が来季のチームに与えるインパクトに期待を寄せた。

 23歳の香川は2日に行われたリーグ第28節のノリッジ・シティ(Norwich City)戦で、アジア人選手としてプレミアリーグ史上初のハットトリックを達成した。チームは4-0と快勝し、2位マンチェスター・シティ(Manchester City)との勝ち点差を暫定で15に広げている。

■香川を賞賛するファーガソン監督

 ファーガソン監督は、香川が本来の実力を発揮するためにはチームで1シーズン過ごす必要があると語った。

「シンジはすばらしいフィニッシャーで、2点目と3点目は見事だった。2点目は冷静に決めて知性を感じさせたし、3点目は確かな決定力を発揮した」

「今季は10月から11月に負傷して出遅れてしまったが、徐々に調子を取り戻している。来シーズンはさらに良くなって、今よりはるかに良い選手になっているだろう」

「シンジが試合に変化をもたらし、ハットトリックまで成し遂げた。本人にとっても最高の1日になった」

■レアル戦での活躍誓う香川

 一方、通訳を通してインタビューに応じた香川は、日本のファンも欧州のファンと同じでリーグ戦以上に5日に行われるCLのレアル・マドリード戦を楽しみにしているだろうと指摘する。

 自身のハットトリックについて「日本で大きなニュースになっていると思う」と振り返った香川は、「日本では次のレアル戦に注目が集まっているだろうし、自分も楽しみにしている」と述べた。

「最高の夜になると思うから、万全のコンディションで臨めるようしっかり準備してチームの勝利に貢献したい」

「チームのためにやるべきことはたくさんあって、そのために努力している」

(c)AFP/Ian Whittell