【1月9日 AFP】イタリア・セリエA、インテル(Inter Milan)に所属していたパトリック・ビエラ(Patrick Vieira)が8日、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)に移籍した。

 ロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)監督の補強第1号となったビエラは、1年間の延長オプションがついた6か月契約にサインしている。

 2009-10シーズンでインテルとの契約が満了を迎える33歳のビエラは、かつてはACミラン(AC Milan)やアーセナル(Arsenal)に所属し、2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)のフランス代表入りに向け出場機会を求めていた。

 インテルでビエラを指導しているマンチーニ監督は、クラブのウェブサイトで「パトリックは勝者のメンタリティーを備えたワールドクラスのミッドフィルダーであり、極めて早い段階でチームにフィットするだろう。彼はわたしやスタッフのことを熟知しており、さらに重要なのはプレミアリーグを完全に理解していることだ。なじむまで多くの時間は必要としないだろう。パトリックはほぼすべての栄誉を手にした同世代の最も偉大な選手の一人だ。シティファンが彼を温かく迎え、彼の貢献を感謝することになると確信している」とコメントしている。

 1996年にミランからアーセナルに移籍したビエラは、リーグ優勝を3度、FAカップ(FA Cup)を4度制したガナーズ(Gunners、アーセナルの愛称)で中心的な役割を果たした。

 その後ビエラは、2005年に移籍したユベントス(Juventus)でリーグ優勝を果たしたが、チームは八百長疑惑により優勝をはく奪されセリエB(2部)に降格。これを受けて移籍したインテルでは3度のリーグ優勝と2度のイタリア杯(Italian Cup)制覇を経験している。

 また、フランス代表として107試合に出場しているビエラは、1998年W杯フランス大会、2000年の欧州選手権(Euro 2000)で優勝に貢献している。(c)AFP