【4月16日 AFP】(記事更新、写真追加)96人のファンが亡くなった英国スポーツ史上最悪の事故「ヒルズボロの悲劇(Hillsborough Disaster)」から20年目を迎えた15日、イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)の本拠地アンフィールド(Anfield)で追悼式典が行れ、悲しみに暮れる遺族と何万人ものファンが犠牲者を偲んだ。

 1989年のFAカップ(FA Cup)準決勝、シェフィールド(Sheffield)のヒルズボロ・スタジアム(Hillsborough stadium)で開催されたリバプール対ノッティンガム・フォレスト(Nottingham Forest)戦で、スタジアムが超満員となり悲劇は起きた。遺族や今日まで生き延びた生存者たちは、毎年この日が来る度に、フェンスに挟まれて手の施しようのない中で亡くなった犠牲者を思い心痛する。

 20年前に試合が中止された午後3時6分、リバプール全域、ヒルズボロ・スタジアム周辺、ノッティンガム(Nottingham)中心部で犠牲者に2分間の黙とうがささげられた。

 アンフィールドでは犠牲者の名前が読み上げられ、鐘の音が鳴る中、ろうそく一本一本に火が灯された。リバプールの選手をはじめ、往年の選手らも追悼式典に参加し、式典ではエリザベス女王(Queen Elizabeth II)とゴードン・ブラウン(Gordon Brown)首相からの追悼メッセージが読み上げられた。(c)AFP/Paul Ellis