【2月24日 AFP】12-13スペイン1部リーグは23日、第25節の試合が各地で行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)は2-1でデポルティボ・ラ・コルーニャ(Deportivo La Coruna)に勝利した。

 降格の危機を迎えているデポルティボに先制を許したレアルだったが、後半のカカ(Kaka)とゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)の得点で逆転勝利を飾った。

 レアルのジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は、26日のスペイン国王杯(Copa del Rey 2012-13)準決勝第2戦のFCバルセロナ(FC Barcelona)戦を見据え明らかな温存策をとり、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)の他にメスト・エジル(Mesut Ozil)、サミ・ケディラ(Sami Khedira)らをベンチに置き、2-0で勝利した前節ラージョ・バジェカーノ(Rayo Vallecano)戦から先発7人を入れ替えた。

 イグアインはゴルTV(GOLTV)に対し、「うちには選手がたくさんいるし、監督は試合ごとに誰を出すのがベストか考えている。重要なことは勝つこと、そして26日の試合のことを考えること。1週間でカップ戦と欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2012-13)の試合を戦うし、これからの試合に大きな期待を寄せている」とコメントした。

 しかしながらこの試合、レアルは前半からデポルティボに攻め込まれ、好不調の波の激しさを露呈した。アンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)のFK以外にさしたる好機を作れなかったレアルは、次第に主導権を明け渡し、デポルティボのリキとピッツィ(Luis Miguel Afonso Fernandes 'Pizzi')に守備を崩され続けた。

 そしてピッツィの2本の惜しいシュートが外れて迎えた前半31分、ピッツィのパスを受けてペナルティーエリア左で抜け出したリキが、GKディエゴ・ロペス(Diego Lopez)の意表を突くニアサイドへの強烈なシュートを決めて先制点を挙げた。

 デポルティボはその後もピッツィとリキを中心に再三チャンスを迎えたが、ロペスのファインセーブなどもあって追加点を奪うことができず、圧倒的に攻め込みながら、逆に前半終了間際にはホセ・マリア・カジェホン(Jose Maria Callejon)にゴールを脅かされて前半を終えた。

 レアルはハーフタイム明けに変化を見せたものの、デポルティボの2つのハンドはPKを認められなかった。これを受けてモウリーニョ監督はマルセロ(Marcelo Vieira Da Silva Junior)とルカ・ モドリッチ(Luka Modric)、ミカエル・エシアン(Michael Essien)に代えてロナウド、エジル、ケディラの3人を投入した。

 3選手の投入後も大きなチャンスを作れずにいたレアルだったが、後半28分、ペナルティーエリア外でボールを受けたカカが約18メートルの距離からカーブをかけたシュートをゴール右に決め、同点ゴールを奪った。

 レアルはその後ロナウドが何度がゴールに迫ると、迎えた同43分、カカのスルーパスに抜け出したロナウドが中央へ折り返し、これをイグアインが難なく押し込んで逆転に成功した。

 しかしながらレアルは後半ロスタイム、ディマリアがデポルティボのフリーキックを妨害したとして、わずか1分足らずの間に遅延行為で2枚のイエローカードを受け、退場処分となった。(c)AFP/Kieran Canning