【11月5日 AFP】スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)は4日、同国代表のミッドフィルダー(MF)、ルベン・デ・ラ・レド(Ruben De La Red)が心臓疾患のため、現役を引退すると発表した。引退後はコーチとして同クラブに残るという。

 デ・ラ・レドは2008年10月に行われたレアル・ウニオン(Real Union Club de Irun)との国王杯(Copa del Rey 2008-09)3回戦で試合中に突然意識を失い、倒れていた。その後、同選手は心臓に疾患があると診断されていた。

 デ・ラ・レドは「予想以上に早くキャリアを終えてしまったすべてのサッカー選手を応援したい。これまで応援し、支えてくれた人たちに感謝している。検査結果から何も得られないまま苦悩してきたが、医師は辞めることを勧めた。今は監督になりたい。心臓に問題を抱えているが、私の心臓にはレアル・マドリードの血が脈打っている」と話している。

 デ・ラ・レドは04-05シーズン、レアル・マドリードの下部組織からのトップチームに昇格、07-08シーズンには同リーグのヘタフェ(Getafe CF)に移籍し、2008年にはスペイン代表が優勝した欧州選手権(Euro 2008)のメンバーに選ばれていた。

 デ・ラ・レドはジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督からは全面的な理解を得ていたとし、「彼は就任初日から私の状態を把握していた。仮に選手としてやれるのなら、私をチームの戦力として計算していただろう。しかし、そうでないなら、私をスタッフとして喜んで迎えるだろうと話してくれた」と明かしている。(c)AFP