【7月22日 AFP】スペイン・リーガエスパニョーラ1部のバレンシア(Valencia CF)が、財政難のため欧州選手権2008(Euro 2008)で大会得点王に輝いたダビド・ビジャ(David Villa)やダビド・シルバ(David Silva)を含む主力数選手の売却を考えていることが21日に報じられた。

 スペインのスポーツ紙マルカ(Marca)とバレンシアの地元紙ラス・プロビンシアス(Las Provincias)は、バレンシアは必要とされている資本増強が実施できていないため主力選手の放出を余儀なくされていると伝えている。

 解任した前監督に対する巨額の違約金の支払いを抱え、増収が見込まれる欧州チャンピオンズリーグ2008-09(UEFA Champions League 2008-09)の出場権を逃すなど、バレンシアは2007-08シーズンの低迷により財政難に陥っている。

 2001-02シーズンと2003-04シーズンにリーグ優勝を果たしたバレンシアは、2007-08シーズンは優勝したレアル・マドリード(Real Madrid)と勝ち点34差で10位に終わっているが、スペイン国王杯(Copa del Rey 2007-08)を制したためUEFA杯2008-09(UEFA Cup 2008-09)への出場権を手にしている。

 スペインメディアはビジャは4000万ユーロ(約68億円)で売却できると考えている。26歳のビジャは欧州選手権2008で4得点を記録してスペイン代表を優勝に導きレアル・マドリードやFCバルセロナ(FC Barcelona)から注目を集めており、22歳のシルバも同大会で輝きを放ちアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)が獲得に関心を示している。(c)AFP