【4月16日 AFP】2014年サッカーW杯(2014 World Cup)の試合会場となるスタジアムで行われた地元チームの試合後にサポーター同士が衝突し、2人が死亡した。15日、地元メディアが伝えた。

 日刊紙オ・グロボ(O Globo)によると、14日に同国北東部のフォルタレザ(Fortaleza)のカステラン・スタジアム(Castelao stadium)で行われたセアラ(Ceara)州選手権のセアラSC(Ceara SC)対フォルタレザEC(Fortaleza EC)戦後、両クラブのサポーターが衝突した。

 フォルタレザECの一部サポーターが棒や石を使って乱闘騒ぎを起こす中、一人のサポーターがライバルチームのサポーター2人を銃撃したと同紙は伝えている。犠牲者の1人は30歳の男性で、もう1人については明らかになっていない。

 当局は目撃者の証言を元に、銃撃した男を拘束した。拘束された際、男は武器を所持し、フォルタレザECのユニホームを着用していた。

 カステラン・スタジアムは6月に開幕するコンフェデレーションズカップ2013(Confederations Cup 2013)とブラジルW杯で試合会場として使用される予定となっている。

 ブラジルW杯の大会組織委員会(LOC)は、この一戦を同スタジアムの機能性をはかるテストとして行い、スタジアムへの交通や観客へのサービス、ゴミの収集、ピッチ状況の確認を行ったと見られている。

 6万人以上を収容する同スタジアムにはこの日、約1万6000人の観客が集まった。(c)AFP