【12月13日 AFP】カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のインテルナシオナウ(Internacional)は12日、元ブラジル代表で、同国代表の監督も務めたドゥンガ(Dunga)氏が新指揮官に就任すると発表した。

 ブラジル代表の主将として1994年のサッカーW杯米国大会に出場し、PK戦の末イタリアを破って優勝を成し遂げたドゥンガ氏は、11日にポルトアレグレ(Porto Alegre)に到着し、チームと契約を交わした。

 同氏は、「インテルナシオナウには戦えるメンバーがいるが、サッカーには常に学べることがある。最も重要なのはアイデアをどう練習に落とし込むかだ」とコメントした。

 ブラジル代表の守備的MFとして通算91試合に出場し6得点を挙げたドゥンガ氏は、クラブではインテルナシオナウ、コリンチャンス(Corinthians)、サントスFC(Santos FC)、バスコ・ダ・ガマ(Vasco da Gama)などを渡り歩き、イタリア・セリエAのフィオレンティーナ(Fiorentina)でも4シーズンプレーした経験を持つ。

 代表では1989年と1997年にチームを2度コパ・アメリカ(Copa America)優勝へ導いた他、1984年のロサンゼルス五輪で銀メダル獲得に貢献。またクラブレベルではブラジルと日本でリーグ戦のタイトルを獲得した。

 2006年から指揮を執ったブラジル代表では、2007年のコパ・アメリカ(2007 Copa America)で積年のライバルであるアルゼンチンとの決勝に3-0で勝利しチームを優勝へ導いたが、2010年のサッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)ではオランダに敗れて準々決勝敗退に終わり、その後解任となった。

 インテルナシオナウは12シーズン、7月にウルグアイ代表のディエゴ・フォルラン(Diego Forlan)を補強しながら、13勝13分12敗でリーグ10位に終わるという失意のシーズンを過ごした。(c)AFP