【11月15日 AFP】サッカー欧州選手権2012(UEFA Euro 2012)のプレーオフは15日、各地で第2戦が行われ、ボスニア・ヘルツェゴビナと対戦するポルトガルは、5大会連続となる本大会出場を決めるためにも、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)らスター選手の活躍に期待を寄せている。

 2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)の欧州プレーオフでも対戦しているポルトガルとボスニア・ヘルツェゴビナは、お互いに相手のことを熟知しており、11日に行われた第1戦は0-0の引き分けに終わった。

 スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)で13得点を挙げているロナウドは、ボスニア・ヘルツェゴビナとの第1戦を振り返り、「試合はほぼ互角だったが、次戦はホームでの試合になる。僕たちはサポーターに囲まれ、より良いコンディションでプレーできるが、それでも厳しい試合になるだろう。敵地で良い結果を残しているので、ホームで本大会進出を決めたい」と語った。

 一方、1992年の独立後では初となる主要国際大会出場を目指すボスニア・ヘルツェゴビナのサフェト・スシッチ(Safet Susic)監督は、マンチェスター・シティ(Manchester City)でプレーするエディン・ジェコ(Edin Dzeko)ら選手が、敵地で素晴らしいプレーを見せてくれると信じている。

 各ポジションに素晴らしい選手を擁しているポルトガルとの第1戦が引き分けに終わり、結果に満足していると語ったスシッチ監督は、第2戦の試合結果が2-2の引き分けになると予想し、アウェーゴールでボスニア・ヘルツェゴビナが本大会に進出するだろうとの見解を示した。

■本大会進出に王手をかけているアイルランド、クロアチア、チェコ

 2004年の欧州選手権で準優勝しているポルトガルのほかにも、11日の試合でエストニアに4-0で快勝したアイルランドをはじめ、トルコに3-0で勝利したクロアチア、モンテネグロを2-0で下したチェコが、ポーランドとウクライナが共催する本大会に出場できることを望んでいる。

 2010年サッカーW杯南アフリカ大会の欧州プレーオフでフランスと対戦し、ティエリ・アンリ(Thierry Henry)のハンド問題で本大会出場を逃すなど、2002年のサッカーW杯日韓大会を最後に主要国際大会から遠ざかっているアイルランドは、ロビー・キーン(Robbie Keane)、ケヴィン・キルベイン(Kevin Kilbane)、ダミアン・ダフ(Damien Duff)、シェイ・ギブン(Shay Given)ら数名の選手が、本大会の舞台で代表チームでのキャリアを終える可能性が高くなっている。

 しかしながら、アイルランドのジョバンニ・トラパットーニ(Giovanni Trapattoni)監督は、大きな大会でのトップレベルの試合ほど集中を切らしてはならないと話し、ダブリン(Dublin)で行われる第2戦の試合終了を告げるホイッスルを聞くまで、選手たちは本大会進出が決まったとは思わないだろうと語った。(c)AFP