【12月1日 AFP】国際サッカー連盟(Federation Internationale de Football AssociationFIFA)のジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)会長は30日、2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)ではピッチ上にさらに副審を配置する可能性を示唆した。

 案件は、4日の2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)組み合わせ抽選会に先駆け、2日にケープタウン(Cape Town)で開かれるFIFAの理事会で検討される見込み。

 南アフリカのヨハネスブルク(Johannesburg)で開かれているサッカービジネス会議「Soccerex」でブラッター会長は、「追加の審判をW杯で起用するか否かの決断を下す。決着はついていない」と語っている。

 理事会では欧州で実験が行われている追加の副審を各ゴール裏に配置するシステムが検討されるという。また同時に、フランスがアイルランドとのW杯欧州予選プレーオフを疑惑の決勝点で勝利したことを受け、予選方式の再編成方法も検討される。

 アイルランドは欧州予選プレーオフでフランスと対戦。11月18日に行われた第2戦の延長戦でティエリ・アンリ(Thierry Henry)のハンドからウィリアム・ギャラス(William Gallas)の決勝点が生まれ、フランスが本大会出場を決め、アイルランドは本大会出場権を逃していた。敗退が決まったアイルランドは、アンリが犯したハンドを激しく抗議していた。

 主審には見えていなかったが、プレー直後に再生された映像にはハンドを犯したことろが映っていた。(c)AFP