【7月1日 AFP】サッカーの欧州選手権で44年ぶり2度目の優勝を果たしたスペイン代表は6月30日、首都マドリード(Madrid)で凱旋パレードを行い、歓喜する数十万人のファンに迎えられた。

 チームカラーの赤に塗られたバスは、マドリードの幹線道路であるカステリャーナ通り(Paseo de la Castellana)をパレードし、集まったファンは「トロフィーは今ここに!(Si, si, si la copa ya esta aqui)」と大合唱で迎え、上空では7機の軍用機の隊列が赤と金の国旗柄のスモークを噴射した。

 コロン広場(Plaza de Colon)に到着した選手はステージ上で「We Are The Champions」の音楽に合わせて踊り、その後「Que Viva Espana」を合唱するファンの中に加わった。集まったファンは辞意を表明しているルイス・アラゴネス(Luis Aragones)監督の翻意を願い「ルイス、残って!」と合唱した。また、大会期間中にスペイン代表のチャーター機でチームと行動を共にしたジャーナリストは、選手も留任するように監督に働きかけていたと語っている。

 凱旋パレードの前に、代表チームはオーストリアのインスブルック(Innsbruck)からスペイン語で「チャンピオン」と書かれチャーター機に乗りマドリードの空港に到着した。アラゴネス監督とキャプテンのイケル・カシージャス(Iker Casillas)は、空港で出迎えたファンに29日にウィーン(Vienna)で行われた欧州選手権2008(Euro 2008)の決勝戦でドイツを1-0で下し獲得したトロフィーを高々と掲げた。空港でアラゴネス監督は報道陣に対し「今日は少し感情的になっている」と語っていた。

 29日にウィーン(Vienna)のナイトクラブで優勝を祝った選手は、1日にホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ(Jose Luis Rodriguez Zapatero)首相からマドリードの首相官邸モンクロア宮(Moncloa Palace)に招待されている。(c)AFP/Denholm Barnetson