【6月22日 AFP】サッカー欧州選手権2008(Euro 2008)に出場しているドイツ代表のミロスラフ・クローゼ(Miroslav Klose)は21日、準決勝で対戦するトルコ代表の闘志がドイツの最大の懸念であるとの見解を示した。

 クローゼは19日に行われ3-2で勝利を収めたポルトガルとの準々決勝で今大会初得点を記録しており、ドイツは20日の準々決勝でクロアチアをペナルティーキック(PK)戦の末下し、3試合連続で逆転勝利を収めたトルコと25日に決勝進出を懸けて対戦する。

 今大会でトルコは死の淵から勝利をつかみ取るチームという名声を確立しており、ドイツは準決勝の地バーゼル(Basel)で試合終盤にトルコを救うことがないように確認しておかなければならないとクローゼはコメントしている。

 ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に所属するクローゼは「トルコのプレーと意志の強さを見ると、我々にはそれを迎え撃つ用意が必要であろう。彼らと対戦する準備は十分にできている。個人的に調子が良いし、チームの調子も良い。準備は整っている」と語っている。

 ドイツはグループリーグの初戦こそポーランドに2-0で説得力のある勝利を収めたが、2戦目でクロアチアに1-2で敗れ、最終戦ではオーストリアに苦戦しながらも1-0で勝利し、準々決勝では下馬評を覆しポルトガルを下した。

 クローゼは「我々はトーナメントを味方にしている。大会前の我々の目標はできる限り勝ち進むことで、タイトル獲得にはかなりの運を必要としている。我々は求めていたフットボールを見せることなくグループステージを生き残ったので、ポルトガル戦であんなに良い試合ができてとても満足している。多くのプレッシャーはあったが、もう一度同じようなプレーがしたいね」と語っている。

 また、クローゼはバイエルンのチームメイトで、クロアチア戦のPK戦で3人目のキッカーを務めたトルコのハミト・アルティントップ(Hamit Altintop)に対しては「彼に対しては賞賛の言葉しかない。運動量とクオリティーからすると彼がトルコのベストプレーヤーだ。難しい試合になるだろうが勝ちたいね」と賛辞を送っている。(c)AFP