【6月7日 AFP】(一部修正)サッカーフランス代表のレイモン・ドメネク(Raymond Domenech)監督は6日、パトリック・ビエラ(Patrick Vieira)が、サッカー欧州選手権2008(Euro 2008)・グループリーグ初戦、ルーマニア戦の前日となる8日までに体調に問題がないかを証明しなければならないと、あらためて主張した。

 代表通算105試合に出場している31歳のビエラは、5月30日に行われた練習中に左太ももを負傷し、本大会への出場が疑問視されている。ビエラが出場できない場合に備え、イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)と契約を交わしたマシュー・フラミニ(Mathieu Flamini)が追加招集されているが、意外にもビエラは5日に行われた軽めのチーム練習に参加した。

 ドメネク監督は「最後の瞬間まで可能性を信じる。(5日の)練習ではジャンプやタックルをしたりすることは予定されておらず、練習自体がリラックスしたものだった。しかし今日(6日)の練習ではジャンプやタックル、そしてダッシュがメニューに入れられている。ビエラがそれらをこなせるならばよい兆しだと思う。また7日にも非公開での練習は行われる」と語っている。

 ビエラが欠場した場合、ファビオ・カンナヴァーロ(Fabio Cannavaro)を失ったイタリア代表と同様に、精神的にも能力的にもチームにとって大きな打撃となる。

 またフラミニが追加招集されているが、ビエラが欠場の場合、先発メンバーにはフランス・リーグ1のオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)でプレーするジェレミ・トゥララン(Jeremy Toulalan)が選ばれる可能性が高い。(c)AFP