【8月28日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)は27日、フランス代表のレイモン・ドメネク(Raymond Domenech)監督の発言がサッカー界の信用を失墜させたとして1試合のベンチ入り禁止処分と罰金6000ユーロ(約95万円)を課すことを発表した。ドメネク監督にはこの裁定に対する3日間の上訴期間が与えられているが、処分が適用された場合は9月8日に行われる欧州選手権2008(Euro 2008)・予選のイタリア戦でのベンチ入りが禁止されることになる。

 ドメネク監督は先日行われた仏大衆紙「ル・パリジャン(Le Parisien)」のインタビューで、フランスU21代表の監督を務めていた1999年に行われたイタリアとの試合で「審判が買収されていた」ことを暗示する発言をしていた。これを受けてフランス・サッカー協会(French football federation:FFF)は「ドメネク監督はUEFAの裁定を認めているが、それに対する反応は示していない。我々は28日にドメネク監督と協議を行い、UEFAの裁定に対しどのようなアクションを起こすかを決定したい」と連盟の広報担当者が明かした。

 欧州選手権2008・予選グループBで勝ち点18(6勝1敗)を獲得しているフランス代表は、2位のイタリアに勝ち点差2を、3位のスコットランドに勝ち点差3をつけてグループ首位に立っている。

 なお、ベンチ入り禁止処分を受けた監督は試合中に選手の控室に立ち入ることはできないが、スタンドからの試合観戦は認められており通信機器を使用して指示を伝えることも許されている。(c)AFP