【6月9日 AFP】イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)が所属するステファン・エル・シャーラウィ(Stephan El Shaarawy)を移籍金4000万ユーロ(約51億5500万円)で、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)に放出しようと検討していると、伊紙ガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)が8日に報じた。

 エル・シャーラウィは、今季のシーズン前半にはミランのエースストライカーとして活躍したが、今年2月にマリオ・バロテッリ(Mario Barwauh Balotelli)が加入してからは不発が続いていた。

 エジプト人の父とイタリア人の母を持つ20歳のエル・シャーラウィは、トレードマークのモヒカンスタイルから「リトル・ファラオ」の愛称で親しまれており、本拠地サン・シーロ・スタジアム(San Siro stadium)での人気も高い。

 同紙によると、ミランはエル・シャーラウィの獲得を狙うマンチェスター・シティの「押し」に屈する形で放出に踏み切るという。また、同記事では同じくミランのケヴィン・プリンス・ボアテング(Kevin Prince Boateng)がイングランドのチェルシー(Chelsea)に、ロビーニョ(Robinho)が母国ブラジルのサントスFC(Santos FC)に移籍する可能性も報じられている。

 イタリア代表としてもバロテッリのチームメイトであるエル・シャーラウィは、スコアレスドローに終わった7日のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)の欧州予選、チェコ戦に出場した。また、今季はリーグ戦37試合に出場して16ゴールを挙げている。

 エル・シャーラウィはジェノア(Genoa CFC)から移籍金およそ1550万ユーロでミランに加入し、その後イタリアを代表するフォワードの有望株に成長した。(c)AFP