【11月19日 AFP】イタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)は、クラブの経済情勢を考慮し、冬季の移籍市場で新戦力の補強を行わない意向を発表した。

 インテルは18日に行われたリーグ第12節のカリアリ(Cagliari Calcio)戦で2-2と引き分けたが、現在リーグ首位のユベントス(Juventus)との優勝争いに名乗りを上げている。それにもかかわらず、インテルのテクニカル・ディレクター、マルコ・ブランカ(Marco Branca)氏は、クラブは新戦力の補強を行わないと明かした。

 インテルの公式サイトは、「順位表で何位につけているかという問題ではありません。(2013年)1月に戦力補充をしないのには、他の理由があります。それは、他の産業がそうであるように、クラブも経済危機に陥っているということです」ブランカ氏のコメントを伝えた。

 一方でインテルは、戦力外を通知されたと報じられたウェズレイ・スナイデル(Wesley Sneijder)と契約更新することも示唆している。

 オランダ代表のキャプテンをも務めるスナイデルは9月に太腿部を負傷して以来、試合に出場していないが、前週のトレーニングには姿を見せており、完全復帰の兆しを見せていた。イタリア国内のメディアはここ数週間、インテルが2010年にスナイデルと交わした5年契約を解除するのではないかと報じていた。

 チームの成績が上向きな中でスナイデルが契約を更新するだけの力がないのではという質問に対してブランカ氏は、「スナイデルとインテルは契約を交わしていますので、契約上のことはお話しかねます。もし契約条件について交渉することがあっても、チームの成績に左右されることではありません」と答えた。

「スナイデルに減給を受け入れるように要請したかどうか?それは当事者以外には関係のないことです」

(c)AFP