【1月29日 AFP】(記事更新)イタリア五輪委員会(Italian Olympic CommitteeCONI)は28日、フィオレンティーナ(Fiorentina)に所属するルーマニア代表のアドリアン・ムトゥ(Adrian Mutu)が、10日のバリ(AS Bari)戦終了後に行われたドーピング検査で禁止薬物の陽性反応を示したと発表した。

 フィオレンティーナが2-1で勝利したバリ戦終了後、同試合で得点を記録したムトゥから食欲抑制の作用があるシブトラミン(Sibutramine)の陽性反応を検出したとCONIが明らかにしている。

 2004年にコカインの陽性反応が検出され、7か月の出場停止処分を受けてチェルシー(Chelsea)を解雇されている31歳のムトゥは、今回は1年から4年の出場停止処分を受ける可能性がある。

 2009年にスポーツ仲裁裁判所(Court of Arbitration for SportCAS)は、チェルシーとの契約違反があったとして国際サッカー連盟(Federation Internationale de Football AssociationFIFA)から約1700万ユーロの賠償金支払いを命じられたムトゥの上訴を棄却している。

 ムトゥは賠償金を支払うことはできないと主張し、代わりに慈善事業への寄付を提案していた。

 2006年に1年半在籍したユベントス(Juventus)からフィオレンティーナに移籍したムトゥは、09-10シーズンのリーグ戦11試合に出場し4得点、欧州チャンピオンズリーグ2009-10(UEFA Champions League 2009-10)では6試合に出場し3得点を挙げている。(c)AFP