【7月28日 AFP】イタリア・セリエAのASローマ(AS Roma)に所属するルーマニア代表のクリスティアン・キヴ(Cristian Chivu)が移籍金1300万ユーロ(約21億円)でインテル(Inter Milan)へ移籍することが27日、決まった。

 2006-2007シーズンのセリエAを優勝したインテルは、センターバック、サイドバック、あるいは中盤でもプレーできるキブ獲得を狙っていた。さらにはスペイン・リーガエスパニョーラ1部のレアル・マドリード(Real Madrid)も7月上旬に1800万ユーロ(約29億円)で正式にオファーを出していたがキブはイタリアから出る事を考えていなかった。インテルは、レアル・マドリードのオファーが出ると一旦キブから手を引いたが、キブが「レアルからの誘い嬉しかったけれどイタリアに残りたかった」と語った通りにそのオファーを断ると、インテルが再度キブへ触手を伸ばした形となった。

 ASローマの練習場で記者会見に臨んだキブは、「ここで素晴らしい4年間を過ごすことができて満足している。ただ、サッカー人生には決断に迫られる時があって、今回の移籍は自分にとって正しいものだと思う。イタリアでの、セリエAでの旅はまだ続く。いつも夢見ていることをかなえるためインテルを選んだ。人生には一度しか目の前を通らない列車があって、それに乗り込まなくては行けないんだ」と、ローマに別れを告げた。

 キヴを放出したローマは、移籍金に加えてインテル(Inter Milan)に所属するマルコ・アンドレオッリ(Marco Andreolli)の共同保有権を獲得した。(c)AFP