【12月8日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に所属するイタリア代表のルカ・トーニ(Luca Toni)が、母国リーグ・セリエAへの復帰を示唆した。

 トーニはバイエルン移籍後の2シーズンは成功を収めたが、09-10シーズンからチームを指揮するファン・ハール監督の下では冷遇され、度重なる確執により出場機会が激減している。

 9日に発売される伊「Chi」誌のインタビューで、トーニは冬の移籍市場でセリエAに復帰することを認めている。

 トーニは「ファンや友人、母親、イタリアの何もかもが恋しい。どのチームでプレーするかはまだ自分でも分からないが、イタリアに帰るのは確実だ。ここドイツでいくつかのミスを犯したことを後悔している。(イタリア代表のマルチェロ・)リッピ監督(Marcello Lippi)が招集してくれる可能性も残ってはいるけれど、そういったミスが僕の2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)での出場機会を脅かしている。プレーしたい気持ちは強いままだ。引退するのはピッチの上で何も感じなくなったときだ」と語っている。

 これに対し、バイエルンのルイス・ファン・ハール(Louis van Gaal)監督は、トーニの移籍を止めるつもりがないとしている。

 ファン・ハール監督は、トーニを追い払うことを悪く思っていない。

 8日に行われる欧州チャンピオンズリーグ2009-10(UEFA Champions League 2009-10)グループリーグ第6節のユベントス(Juventus)戦を控えるファン・ハール監督は、「数週間前にも言ったように、直接君たちが私の口から聞けるように繰り返す。私は、選手がクラブの要求に相応の答えを出さなければならいと考えている」と話している。(c)AFP