【3月8日 AFP】NFL、インディアナポリス・コルツ(Indianapolis Colts)は7日、QBペイトン・マニング(Peyton Manning)の退団を発表した。

 コルツで14シーズンを過ごし、最優秀選手(MVP)に4度選出されたことのある35歳のマニングは、NFL史上最も獲得が望まれるフリーエージェント選手になると見込まれている。

 マニングは首の故障のため4度手術を受け、2011シーズンを全休していた。

 退団会見でマニングは、今回の決断がコルツのオーナー、ジム・アーセイ(Jim Irsay)氏にも自分自身にも容易なものではなかったと強調。アーセイ氏について「いつも自分のそばにいて優しくしてくれた」とコメントした。

 マニングはさらに、「この街とこのチームは僕にとって掛け替えのないものだ。インディアナポリスでプレーできたことは本当に名誉なことだった」と語り、アーセイ氏、コルツ、チームメイト、メディア、ファンに対して感謝の意を表明した。

 コルツは、マニングとの残り4年の契約更新を選択した場合、今週中にも2800万ドル(約23億円)のボーナスを支払う予定となっていた。

 医師は、マニングのNFL復帰とキャリア再開は可能であると明言しているものの、アーセイ氏はコルツの再建に重点を置く必要があると示唆している。

 10シーズンまで常時先発出場を果たしていたマニングの欠場が響き、2勝14敗で11シーズンをリーグ最下位で終えたことによって、コルツには4月に行われるドラフトで一番最初に指名権が与えられるが、そこでコルツはスタンフォード大学のQBアンドリュー・ラック(Andrew Luck)を獲得するとみられている。

 アーセイ氏は、「コルツの選手がフィールドで背番号18(マニングの番号)を着用することは永遠にないだろう」と語っている。(c)AFP