【11月7日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するウィリアムズ(Williams)のオーナーを務めるクリスチャン・ウォルフ(Christian Wolff)氏が、オーストリアの現地紙クローネン・ツァイトゥング(Kronen Zeitung)に対し、キミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)と契約交渉を行っていることを明かした。

 現在32歳のライコネンは、2007年シーズンにフェラーリ(Ferrari)で年間王者に輝いており、最近2年間は世界ラリー選手権(WRC)に参戦していた。

 ライコネンと真剣に交渉していることを認めたウォルフ氏は、「いくつかある選択肢の1つに過ぎない。チームとも相談を重ね、戦略的な判断をする」と語っており、ライコネン以外にもフォースインディア(Force India)のエイドリアン・スーティル(Adrian Sutil)、フェラーリのジュール・ビアンキ(Jules Bianchi)にも興味を示していると話した。

 ライコネンのウィリアムズ加入が実現すれば、パストール・マルドナド(Pastor Maldonado)と同僚となり、現在所属している39歳のベテラン、ルーベンス・バリチェロ(Rubens Barrichello)がチームを去ることになると見られている。

 2001年にザウバー(Sauber)でF1デビューを果たしたライコネンは、その後マクラーレン・メルセデス(McLaren-Mercedes)、フェラーリに在籍し、156戦に出走し18勝を挙げている。
  
 1980年代から90年代にかけて数多くの優勝レーサーを輩出してきたウィリアムズだが、近年は結果を出せず、今シーズのコンストラクターズ選手権ではチーム史上最低成績となる12チーム中9位につけている。(c)AFP