【12月24日 AFP】2009ツール・ド・フランス(2009 Tour de France)の大会期間中にアスタナ(Astana)が使用した医療器具から、血液ドーピングの器具が見つかった。

 仏ルモンド(Le Monde)紙により初めて報じられた今回の疑惑は、捜査当局筋により23日に確認されたが、当局の初動捜査は続いており、不正行為と断定するのは時期尚早だとされている。

 アスタナのアルベルト・コンタドール(Alberto Contador)が優勝したツール・ド・フランスの大会期間中に使用された医療器具から注射器とかん流装置のようなものが発見されたことにより、当局は7月に調査を開始していた。

 同筋は「現時点ではドーピングの痕跡はない」としている。

 ルモンド紙は、今回の調査でアスタナから降圧剤も見つかったと伝えている。

 降圧剤は禁止薬物に指定されていないが、血液注入や禁止薬物エリスロポエチン(Erythropoietin、EPO)投与に伴う血圧の上昇を抑えるために使用することが可能である。(c)AFP

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