【11月25日 AFP】総合3位に入った2008ツール・ド・フランス(2008 Tour de France)で禁止薬物を使用していたことを認めていたベルンハート・コール(Bernhard Kohl、オーストリア)に対し24日、オーストリア反ドーピング機関(Nationale Anti-Doping Agentur AustriaNADA Austria)の懲罰委員会から2年間の出場禁止処分が言い渡された。

 フランス反ドーピング機関(Agence Francaise de Lutte contre le DopageAFLD)がCERAに対応する新たな血液検査を導入し、2008ツール・ド・フランスで採取された血液サンプルを過去にさかのぼって検査を行ったところ、コールから持続性エリスロポエチン受容体活性化剤(Continuous Erythropoiesis Receptor ActivatorCERA)と呼ばれる新世代のエリスロポエチン(ErythropoietinEPO)の陽性反応が検出されていた。

 同大会で山岳賞(マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ)も獲得したコールは、検査結果が公表された48時間後に薬物使用を告白し、その後所属していたサイレンス・ロット(Silence-Lotto)から解雇されていた。

  出場停止処分を受け「がっかりした」と語ったコールは、処分の確認書を受取った後に上訴するかどうかを決めるとしている。コールは、オーストリア国内の独立した任意機関やスポーツ仲裁裁判所(Court of Arbitration for SportCAS)に対し、上訴することが出来る。(c)AFP