【7月26日 AFP】2007ツール・ド・フランス(2007 Tour de France)に参戦しているコフィディス・ル・クレディ・パール・テレフォン(Cofidis - Le Credit Par Telephone)のクリスティアン・モレーニ(Cristian Moreni、イタリア)から、ドーピング検査で陽性反応が検出されたことが25日に明らかになった。

 現地19日に行われた第11ステージ(マルセイユからモンペリエ、182.5キロメートル)終了後に行われたドーピング検査で、筋肉増強作用のある男性ホルモンのテストステロン(testosterone)が検出されたことが判明したモレーニは、25日に行われたピレネー山岳ステージ最終日となる第16ステージ(オルテーズからグレットオービスク峠、218.5キロメートル)終了後に大会から追放されている。

 これを受けて大会から撤退するコフィディスは、24日にアレクサンドル・ヴィノクロフ(Alexandre Vinokourov、カザフスタン)から同じくドーピング検査で陽性反応が検出されたことにより撤退したアスタナ(Astana)に続いて大会から棄権する2チーム目となった。

 モレーニを拘束した警察は、その後モレーニをパトカーでチームが滞在するホテルに連れて行き、ホテル内やチーム車両を捜索している。

 AFPに対し、「モレーニは警察に拘束されている」と語った地元の検察官Erick Maurel氏は、さらに複数の関係者が警察から事情徴収を受けていることを明らかにしている。

 これを受けてチームのスポンサーであるフランスの消費者金融大手コフィディスは、チームのゼネラルマネージャーであるEric Boyer氏に対し大会主催者側から決定が下される前に大会からの撤退を要請している。

 2005年の5月にゼネラルマネージャーに就任以来、反ドーピングの最前線に立っていたBoyer氏は、「この件についてモレーニと話したが、彼は今回検出された薬物を使用していたことを直ちに認めている」と語り、モレーニが禁止薬物の使用を認めたことを明らかにしている。

(c)AFP