【11月25日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)、ワシントン・ウィザーズ(Washington Wizards)のオーナーをリーグ史上最も長い45年務めたエイブ・ポリン(Abe Pollin)氏が24日、85歳で亡くなった。

 ポリン氏が創業したワシントン・スポーツ・アンド・エンターテイメント(Washington Sports and Entertainment Company)社が同日、脳内の特定部位の神経細胞が減少し、運動障害などを起こす難病の進行性核上性麻痺(まひ)を患っていたポリン氏が亡くなったと発表した。

 NBAコミッショナーのデビッド・スターン(David Stern)氏は「エイブ・ポリンが亡くなったことで、NBAファミリーは最も尊敬されていたメンバーを失った。病の間、彼が決意と勇気を持って戦った姿はすべての人を励まし続けるだろう」とコメントしている。

 ポリン氏が建設したベライゾンセンター(Verizon Center)では24日、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ(Philadelphia 76ers)戦の前に黙とうがささげられた。

 1964年にボルティモア・ブレッツ(Baltimore Bullets)を買収したポリン氏は、1973年にワシントン郊外に本拠地を移し、1シーズンだけチーム名をキャピタル・ブレッツ(Capital Bullets)に変え、翌年にはさらにワシントン・ブレッツ(Washington Bullets)に変更。ブレッツは1978年に唯一のファイナル制覇を果たし、翌年には中国を訪問してNBAでチームとして初めてアジアで試合を行っている。(c)AFP