【12月3日 AFP】米メジャーリーグ(MLB)ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)は、フリーエージェント(以下FA)となっていたワールドシリーズ最優秀選手(MVP)の松井秀喜(Hideki Matsui)、ジョニー・デーモン(Johnny Damon)らに対し、1日が期限となっていた年俸調停の申請を行わなかった。

 ヤンキースは松井、デーモンに加え、FAとなっていたほか5選手との年俸調停も申請しなかった。5選手には主力先発投手アンディ・ペティット(Andy Pettitte)も含まれている。

 この結果、ヤンキースは年俸調停を申請しなかった選手が他球団と契約を交わしても、移籍先球団からの補償が得られない。

 2000年以来のワールドシリーズ制覇を果たした09年シーズンのチーム年俸総額が2億ドルを超えたヤンキースのブライアン・キャッシュマン(Brian Cashman)ゼネラルマネージャー(GM)は、10年シーズンの総年俸を抑えようと動いている。

 キャッシュマンGMは、年俸の減額に応じるのであればペティット、デーモン、松井との再契約が最優先としている。(c)AFP