【8月21日 AFP】英紙ガーディアン(Guardian)のアラン・ラスブリッジャー(Alan Rusbridger)編集長は20日付の同紙で、米中央情報局(CIA)元職員エドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者から得た米極秘情報収集プログラムに関する文書を破壊するよう、英政府に強制されていたと明かした。

 同編集長は2か月前、「首相の意向を代理すると主張する極めて高位の政府高官」から連絡を受けた。その後の面会では、同紙が関連資料の破棄または引き渡しに応じない場合、政府は法的手段を講じると脅迫を受けたという。

 同紙は当時、スノーデン元職員から入手した数千点の文書を基に、米国家安全保障局(National Security AgencyNSA)や英政府通信本部(Government Communications HeadquartersGCHQ)が実施する大規模な情報収集プログラムを告発する記事を準備している最中だった。

 ラスブリッジャー編集長によると、1か月前にGCHQの安全保障担当官2人の立ち会いの下、同紙本社の地下室で関連データの入ったハードディスクが破壊された。同編集長は、なぜ今になってこの事実を明かしたかについては、明らかにしていない。(c)AFP