【7月17日 AFP】英国のテリーザ・メイ(Theresa May)内相は16日、ウィリアム王子(Prince William)と妻のキャサリン妃(Catherine, Duchess of Cambridge)の第1子の誕生に立ち会うことを議員から提案され、「乳児が密かに持ち込まれていないかどうか」を内相が確認する伝統はもはや存在しないと述べ、提案を一笑に付した。

 マイケル・エリス(Michael Ellis)議員は議会の特別委員会で「やんちゃな」質問だと断った上で「比較的最近まで、内相が次期国王の出産に立ち会うという慣例があった。これは女王陛下の(出産の)際にもあったことだと理解している。この慣例に従い、すぐにでも出産棟を訪れる予定はありますか」とメイ内相に問いかけた。

 これに対し、メイ内相は、この慣例は何世紀も前からすでに存在しないと返答した。

 またメイ内相は、この慣例が存在した理由について問われ「何世紀も前にさかのぼることだが……内相は、子供が真の次期国王であり、密かに持ち込まれたものでないことを証明するために、立ち会う必要があった」と答えた。

 キャサリン妃は、セント・メアリー病院(St Mary's Hospital)の特別病棟で未来の英国王を出産する予定。すでにいつ出産してもおかしくない状態だ。(c)AFP