【6月30日 AFP】イスラム主義組織出身のムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)大統領が就任してから1年を迎える30日を前に、エジプトは同大統領に抗議するデモ隊に備えて警戒を行っている。エジプトでは約1週間前から暴力行動が相次ぎ、米国人1人を含む8人が死亡している。

 反政権派の草の根市民団体「Tamarod(反乱)」は、モルシ大統領の辞任と解散総選挙を望む国民2200万人の身元未確認の署名が集まったと話した。同団体はモルシ大統領への怒りを示すため、30日はデモに参加するよう呼びかけている。

 29日には少なくとも8人の暫定議会の議員が辞職し、反モルシ派の支持に回った。1年前のモルシ大統領就任以後、政治とは距離を置いている軍は、もし大きな混乱が起きれば介入すると警告している。(c)AFP/Jailan ZAYAN