【5月15日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相とロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は14日、ロシア黒海沿岸の保養地ソチ(Sochi)で首脳会談を行った。

 会談の内容はほとんど明かにされなかったが、ネタニヤフ首相がプーチン大統領に、ロシアから内戦が続くシリアへの武器供与に対して警告を発したものとみられる。イスラエルはロシアからシリアへの最新鋭地対空ミサイル「S-300」の売却の停止を求めている。先日シリア政権側の施設を空爆したイスラエルは今後も同様の攻撃を行う可能性があり、強力な武器がシリア政府の手に渡るのは阻止したいところだ。

 イスラエルによるシリア空爆からまもなく行われた今回の会談後の記者会見で、プーチン大統領は「この予断を許さない局面で、状況を悪化させるような行動は避けることが肝要だ」と述べた。一方、ネタニヤフ首相は自国民を守るのは当然のことだと強調したうえで、「ロシアとともにシリア安定化の道を探っている」と語った。(c)AFP/Anna Smolchenko