【4月17日 AFP】台湾軍は17日、馬英九(Ma Ying-jeou)総統が就任した2008年以来最大の実弾演習を行った。

 台湾軍は同国と中国本土間の台湾海峡(Taiwan Strait)に位置する澎湖諸島(Penghu Islands)で15日から5日間にわたり、中国の攻撃を想定した総合軍事演習「漢光(Han Kuang)29号」を24時間体制で実施しており、兵士7000人以上が参加している。

 就任以来、中国との緊張関係の緩和に努めてきた馬総統だが、中国の軍事増強には警戒感を強めている。同総統は「過去数年間、中国共産党は急速な経済成長を受けて量、質ともに大々的な軍事増強を行ってきた。この脅威を前にし、台湾海峡の平和を維持したいのであれば、わが国は何らかの準備を整える必要がある」と述べた。(c)AFP