【4月15日 AFP】ベネズエラで14日、3月5日に死去したウゴ・チャベス(Hugo Chavez)前大統領の後継者を選ぶ大統領選の投票が行われた。

 エンリケ・カプリレス(Henrique Capriles)候補陣営との短期間の激しい選挙戦を終えたニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)暫定大統領の支持者たちは、夜明け前に軍隊式のラッパを鳴らして有権者に投票に行くよう促した。

 チャベス前大統領が昨年10月の大統領選でカプリレス候補に勝利して手に入れた6年の任期を全うする権利は、チャベス氏が自ら後継者に指名したマドゥロ候補が勝ち取るものと広く予想されている。マドゥロ候補は、石油収入を活用した保健、教育、食糧などの分野の各種計画を通じて、貧困率を50%から29%に減らすことに成功した諸政策の継続を約束している。

 一方カプリレス候補は、昨年10月の選挙では敗北したが、国内の殺人事件の増加、慢性的食糧不足、高インフレ、頻発する停電に対する国民の不満が、逆転勝利をもたらすことを期待している。

 世論調査ではマドゥロ候補が10~20ポイント上回っていたが、調査会社データナリシス(Datanalisis)が先週行った世論調査ではその差は9.7ポイントに縮まった。新大統領は19日に就任宣誓を行う予定になっている。(c)AFP/Laurent Thomet